愛知県常滑市・県立国際展示場Aichi Sky Expoで行われたHIPHOPの大型野外フェス「NAMIMONOGATARI 2021」が炎上しています。私が住むのは隣町の半田市で割と近い場所なので、かなり身近に感じているのです(会場付近には何度も足を運んだ事があります)。
NAMIMONOGATARIの概要
そもそもNAMIMONOGATARIとは何なのか?
日本最大級のHIPHOP・R&B野外フェスです。波を愛し、自然に敬意を払い、出会いに感謝し、そして楽しむ。サーファーがサーフィンと出会えたからこそ学んだ “楽しむ心”を人生においてかけがえのない”仲間達”と分かち合えたらと生まれたフェス、だそうです。
運営会社はどこ?
今回波紋を呼んでいる「NAMIMONOGATARI」の運営をしているのは、名古屋市にある「office keef」という会社です。情報を見る限り、このイベントの運営のみをしているようで、中止にすると倒産するとか、しないとか。
出演アーティストは?
こちらが、今回のNAMIMONOGATARIの出演者の方々です。HIPHOPやR&Bをあまり聴かない私でも知っているような面々です。
開催当日、会場はどんな様子だったのか?
開催当日は密状態で、酒類販売もされていたそう。その様子がよくわかるInstagramの投稿がこちら↓です。
個人的意見
ここからは、NAMIMONOGATARIの騒動に関して、私の個人的な意見を書いていきたいと思います。
意見①:(運営側)あらゆる可能性を考慮すべきだった
まず、運営側はコロナ禍での開催にあたり、中止・延期・払い戻しなど、あらゆる可能性を考えながら準備をするべきでした。
今回の場合、開催前日に愛知県が緊急事態宣言の対象地域になったわけですが、これは1週間以上前から想定できたことです。また、1年半以上コロナ禍は続いているわけですから、柔軟に対応するための方策、対策を講じることはできたはずです。
例えば、宣言が出ていなくとも一定数で観客を制限し、オンライン生配信のプラットフォームを用意しておくとか。資金が足りないならクラウドファウンディングの用意をしておくとか。
まだまだ運営側が開催前までにできることはあったでしょう。
意見②:(運営側)酒類販売は止めるべきだった
酒類の販売。これは他の音楽フェスでも取り沙汰される問題ですが、コロナ禍に開催する以上、宣言があろうとなかろうと酒類販売は取りやめるべきというのが私の意見です。こういったフェスでは、コロナ以前からゴミ問題はあったわけですし。
主催者側は酒類販売したことに関して、「買取済みのものもあったから」と言っていますが、そんなの通販で売ってしまえば良くないですかね? 法律の縛りでできないのかもしれませんが。
せっかく売るんだったら、例えば出演者の方のサインやグッズを同封するとか。フェスならではの品としてネット販売すれば、それなりに利益は上げられると思うんですよね。
意見③:(運営側・アーティスト)もっと強く感染対策を呼びかけるべきだった
主催者・運営者、そしてアーティストは、もっと強く感染防止を呼びかけるべきだったのではないでしょうか。ただ口頭で言うのではなく、守れていない人は退場させるのような強行策でも良いかと。
それくらいしないと守れない人は出てきます。
意見④:(運営側)虚偽の説明をしないようにするべき
問題になった時、県側と主張が食い違った点がいくつかありました。そして最終的に間違っていたと運営側が認めるという始末。
最初に嘘を言ってしまうと後々の印象が悪くなりますし、正直に説明した方が良かったでしょう。
意見⑤:(観客)感染対策を徹底する必要があった
主催者や出演者だけでなく、観客の側も感染対策の意識がかなり低かったように思えます。たとえアーティストに煽られたとしても、声を出さない、拍手で応えるくらいの意識を持ってほしいですね。
ノーマスクで喋るとか大声出すなんてもっての外です。開催から2週間の間は自主隔離して欲しいです。
意見⑥:(政府・国会)強制的に止められるよう法整備するべき
このような事態にならないようにするためにも、国や自治体がすぐに中止されられるように法改正をするべきだと思います。国会を開かないまま任期を満了する菅首相は、総裁選には出馬せず辞任の意向を固めたようです。
次の首相の方には、是非ともきちんと国会を開いて必要な法整備を早急に行って欲しいです。その時には野党の方々、関係のない追及は一切しないで下さいね。
意見⑦:(第三者)ただ叩くだけではダメ
このような問題が起きた時、近年ではSNSが炎上するという事案が多発しています。きちんと根拠があり、丁寧な言葉で意見をしているものは良いのですが、中にはただの人格攻撃と化しているものも見受けられます。
今回のNAMIMONOGATARIに関しても、出演アーティストの家族に対して「死ね」などという暴言があるようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a57f80791eb8d15531d99925058f9786cba0fba
正義感からの行動なのかもしれませんが、それは脅迫という“犯罪”です。やめましょう。
@badhop_official @BuzzHigher
— 鹿田金之助 (@Kfourceka) 2021年8月30日
酒類提供禁止なのに波物語で
クラフトビールを販売していたA級戦犯が被害者ぶるな。卑怯者。
#波物語
#波物語2021
#NAMIMONOGATARI
#NAMIMONOGATARI2021
#ヒップホップ (笑)
#ツイ消し
#証拠隠滅 https://t.co/IoGX6oGU0O pic.twitter.com/kHhMFixmm0
このツイートは、酒類を提供した業者に対して無礼な表現をしている他、「戦犯」という言葉の誤用もしています。それに関してはこちらの記事で詳しく書いています↓
創価大学・小野寺勇樹選手の戦犯扱いは間違っていると言える訳 - 卯月ユウトオフィシャルブログ
ただ叩くだけでは、何の解決にもなりません。先にも書いた通り、きちんと制度づくりや技術的な準備をしていくことが根本的な問題解決には必要です。
最後に
今回は、愛知県常滑市で開催された「NAMIMONOGATARI 2021」が炎上している件に対して、あくまで個人的な意見を書いてきました。さまざまな意見があるのは承知しています。
政府、自治体、運営・主催者とで有益な議論が展開され、エンタメ系イベントの関係者の人が仕事を続けられる世の中になることを願います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。