はじめに
皆さんもご存知かも知れませんが、残念なことに「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021」が中止となりました。その発端となったのは、開催地である茨城県医師会、そしてひたちなか市医師会から「開催中止の要請書」が出されたことです。
今回のブログでは、この一連の騒動に対して個人的に思う事を書いていきたいと思います。
ROCK IN JAPAN FESTIVALとは?
毎年8月に茨城・国営ひたち海浜公園で開催される日本最大の野外ロック・フェスティバル。
日本を代表するアーティストが集う真夏の野外イベントとして2000年にスタートした。
ロックの枠にとどまらず多彩なジャンルから総勢200組を超えるアーティストが参加する。主催はLuckyFM茨城放送とサンライズプロモーション東京。
企画制作はロッキング・オン・ジャパン。
個人的に思う事
まずは、率直に大変残念に思います。そもそも今回のロッキンは、コロナ禍での開催という事で、チケット数の削減、ステージの一本化、ソーシャルディスタンスの確保など様々な感染対策をとり行われる予定でした。
JAPAN JAM(主催者はロッキンと同じロッキング・オン・ジャパン)など、実際に行われているフェスがあり、スポーツイベントで数千人〜一万人単位で試合が行われている現在、ロッキンだけがこのような仕打ちを受けなければならない事を、強く遺憾に思います。
これまで数ヶ月、下手をすれば年単位で準備が進められて来たイベントを、たったの1ヶ月前に文書一つで中止に追いやってしまう。こんな事があっていいのでしょうか?
さらには、女性自身の取材に対する返答にも目を疑いたくなるものがあった。一部を引用する。
↓引用元↓
実は、茨城県医師会がフェスが開催されることを知ったのが、6月18日ごろだったのです。
(中略)
あえてこのタイミングで要請した、というわけではないんです
2000年から行われ、地元にも大きな経済効果をもたらしていたロッキンの開催を、6月18日まで知らないとは、日本国民が「君が代」を歌えないレベルの衝撃です。
だいたい、18日以前に何度も開催の告知がされていたんですよ。それなのに目に、耳に入っていないというのは、茨城県医師会の人間がいかに地元のイベントに疎いかを如実に表していると思います。
そのくせ、開催される事を知ればこのような文書を出す。中止の要請の裏にどんな理由があろうとも、これは主催者や音楽ファンに疑念を持たれても致し方ありませんね。
また、HPに掲載されていた要請書を渡したという報告が、主催者の「中止」発表後に削除された事に関しての言葉にも、強い疑問を覚えます。
要請書を持参したこと自体は、中止と決まれば報告しても意味がないと思ってHPから削除しました。
(中略)
載せたことを隠すといった意味では全くないんです
要請書を持参した事実は何があろうと変わらず、また今回はその要請書が中止の判断の要因となったため、掲載し続ける必要があったかと思います。主催者側が掲載するよう求めていたわけですし。
これも、どんな理由があろうとも要請書を出したり引っ込めたりしていては印象が悪くなりますよね。
結局自分たちの保身に走った(保身できていないが)ようにしか見えません。
そもそも、開催地の医師会といえども、フェスの運営に一切関わっておらず、アドバイザー(政府の分科会的な)でもない「茨城県医師会」や「ひたちなか市医師会」には中止を要請する権限すらないのではないか、とさえ思うのです。
これに関しては、医師であり、作家としても知られる知念実希人先生もツイートされています。
いや、行政ならまだ分かるけど、医師会なんかにそれを中止要請をする権限はないんじゃないかな?
— 知念実希人 小説家・医師 (@MIKITO_777) 2021年7月7日
完全な越権行為としか思えないんだけど。
民間の経済活動を制限するのって、かなり重い行為なんだけど、分かっているのかな? https://t.co/rvo2qUtJLC
全くその通りだな、と。首がもげるぐらい頷きました。
同業者からもこのように批判されている今回の騒動、両医師会はなぜこのような事態に至ってしまったのかきちんと説明し、主催者側に謝罪する必要があるでしょう。開催中止による損害の補填もしてほしいくらいです。
まとめ
今回の私のブログでの意見としては、
- たった一つの文書で莫大な費用のかかるイベントを中止に追い込むことは大変遺憾
- 開催地の医師会がロッキン開催の情報を知らないのは単なる情報収集能力の欠如である
- 1ヶ月前というギリギリの時に要請するのは、現場のことを考慮しておらず想像力の欠如である
- 運営やアドバイザーでもない医師会が中止を要請するのは越権行為である
- 医師会は主催者側に公式に謝罪し、費用補填をするのが道理
です。