SixTONESの松村北斗さんと森七菜さんが主演した【2人なのに三角関係】な新感覚ラブストーリーです。笑えて切ない、胸キュン間違いなしの映画です。
「ライアー×ライアー」のあらすじ
地味で恋愛経験もない女子大生の湊は、両親の再婚で義理の弟になった同い年の透と同居しているが、無愛想でイケメンで女癖の悪い透のせいで2人の仲はギクシャクし、お互いに冷たい態度を取り合っている。
そんなある日、親友の真樹の頼みで高校の制服にギャルメイクで街に出た湊は、街中で透に遭遇してしまう。とっさに女子高生の「みな」だとウソをついた湊だったが、それを信じた透が、みなにアプローチをかけてくる。
思いがけず健気で一途な透に、真相を明かすことができなくなってしまった湊は、みなとして透と付き合うことになるが……。
「ライアー×ライアー」のキャスト
森七菜 ・・・・・・ 高槻湊(JKみな) 役
小関裕太 ・・・・・・ 烏丸真士 役
堀田真由 ・・・・・・ 野口真樹 役
七五三掛龍也 ・・・・・・ 桂孝昭 役
板橋駿谷 ・・・・・・ 川西純太 役
竹井亮介 ・・・・・・ 高槻紀行 役
相田翔子 ・・・・・・ 高槻ひとみ 役
「ライアー×ライアー」の感想
金田一蓮十郎さんの同名コミックを実写映画化です。原作がマンガということで設定は「な訳あるか〜!」って感じですが、どっかの誰かさんみたいに文句を言ったって仕方がないですよね。ということで率直な感想を書いていきたいと思います。
この映画を観て一番に持った感想は、
面白い
です。設定だったり、テンポだったりがコメディーなんですよね。こういうのって、実写でやると“なんか違う”となる事も多いですが、「ライアー×ライアー」ではそれを感じる事なく鑑賞できました。
その要因は、主演2人の力が大きいのではないかと思います。私個人的には、特に森七菜さんの演技が良かったなあと。湊(みな)の目まぐるしく変わる表情を、非常に巧く演じていたように感じられました。
ここからは、私が特に印象に残ったシーンを描いていきたいと思います。ネタバレを多分に含んでいるので、まだ観ていない方は注意してくださいね。
①冒頭の透とみなが渋谷スクランブル交差点でぶつかるシーン
倒れた湊(みな)を見て、「何してんの?」とつぶやく透。湊はとっさに「あんた、誰?」と返し、別人を装う。最初(後に最初ではないとわかるのだが)の嘘のシーン。
この時、どれほどの考えが透の頭の中を巡ったのか、どんな気持ちだったのかと色々と考えてしまう。戸惑いとも恐れとも、さまざまに思える感情の読み取れない透の表情が良かったと思います。
みなに連絡先を聞いたのは「この人だ」という本能的なものだったのかな。うーん。わからないけど。
②湊が潔癖症になったきっかけを思い出すシーン
このシーンはなかなか衝撃的だと思います。湊が家に帰るとローファーがあって、福田先輩が2階から降りてくる……。透の部屋に入ってみると、喪失感に溢れかえった姿が。
この時、透の中の湊への恋心は完全に壊れてしまったんじゃないかな。ここから貞操観念が壊れていき、湊にも迷惑がかかる事態となります。それにしても、その度合いが凄いったらない。来るもの拒まずで次々に乗り換え、本人はボーッとしている。ちょっとサイコ感がありました。
でもやっぱり、そうすることで湊に気にかけて欲しかったのかな。結局、湊への恋心を完全に消すことはできなかったのかもしれない。
③引っ越し当日の口喧嘩のシーン
みなと会うための場所を作るために一人暮らしを始める透。その引っ越しシーンでの透の湊への言葉が印象的。
「化粧とか髪とかもっと気使ったほういいんじゃない?」
いやこれ、絶対「湊はもっとお洒落した方が可愛いってこと、俺、知ってるから」的な感じでしょ。透、素直になれよ!笑
④みなが親の転勤と嘘をついて別れを告げるシーン
パンフレットも合わせて読んだのですが、出演者としてもこのシーンは大事なものだったようです。私も、みなが透に好きと言った最初で最後のシーンということで、かなりキーポイントになるシーンだと感じました。
しかしまあ、両思いだと確認できた上でわからなければならないというのは、本当に辛いですね。透の「悲しいけど嬉しい」というセリフに全てが凝縮されています。
⑤みな帰国後(設定)の再会シーン
みなが居なくなってしまったことでショックを受け引き籠ってしまった透を見かねた湊が、これが最後とみなとして再会します。このシーンでの透の憔悴しきった様子が凄かった。そんなになるほどみなを思っていたんだなって。一途すぎる……!
アパートの部屋の前で抱き合って、思わずキスをしそうになった時、外ではしないっていう約束を健気に守ったり、すぐに帰ってしまうみなに全力で手を振ったり。
カッコいいだけじゃ無い透を一番感じられたワンシーンだったように思います。
⑥みなと別れるシーン
みなと付き合う中で押し込んでいた湊への想いが膨らんできた透。自分からきちんと別れを切り出します。なんかもうね、泣けるの。うん。
その後は驚くほど速いスピードで物語は進んで、やがて透はみなの正体に気付きます。
そして、SixTONESの「僕が僕じゃないみたいだ」が流れてきて怒涛のラストへ!
まぁとにかく丸くおさまってよかったのかな。透も湊も嬉しそうだったし、消化不良ぽかった烏丸くんも最後には笑顔だったし。これぞ少女漫画!(いや、知らないけど)って感じのラストでした。
あとね、これはもう一度言いたい。森七菜さん(湊)が終始可愛い。そりゃ惚れるよ、透くん。
「ライアー×ライアー」の評価
脚本 ⭐️⭐️⭐️⭐️・
演出 ⭐️⭐️⭐️⭐️・
キャスティング ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
演技 ⭐️⭐️⭐️⭐️・
音響 ⭐️⭐️⭐️⭐️・
主題歌 ⭐️⭐️⭐️⭐️・
総合評価 ⭐️⭐️⭐️⭐️・