皆さんこんにちは、卯月ユウトです。
さて今回は、先日発売された沖田円さんの「流星の消える日まで」の感想を書きたいと思います。
とその前に、簡単なプロフィールを……
沖田円(おきたえん)
愛知県安城市出身。2012年、「一瞬の永遠をキミと」でデビュー。
主な著書にコミカライズもされた「僕は何度でも、きみに初めての恋をする。」の他、「春となりを待つきみへ」「神様の願いごと」(全てスターツ出版)「そして8日目に愛を謳った。」(小学館文庫)などがある。
そして今回のブログのテーマである「流星の消える日まで」は、今までの沖田先生の作品と同じように、ホッコリと心温まるお話でした。
《あらすじ》
自分の店を持つという大きな夢を抱き、アパレル業界で頑張ってきたあずみ。だがSNSでの出来事が原因で仕事を失い、故郷へ帰ることに。
数年ぶりの地元で、あずみは幼馴染の太一と再開。幼い頃からどんな時もあずみの味方だった太一だが、夢を捨てたことを恥じて、あずみは素直になれない。
そんなあずみが最近気になっているのは、故郷に戻ってから毎晩見る夢。
流星の夜、死んだ『誰か』の横で泣き続ける……そんな奇妙な夢を見続けているのだ。
やがてあずみは太一の様子がおかしいことに気づいてーー。
繰り返される死の夢の真実とは。再生と希望の物語!
最初読み始めた時、いきなり驚いた。なぜなら、
『満点の星の下で泣いていた。風の強い夜だった。「わたし」は、砂浜で横たわる「その人」の隣で、ただ、ただ泣いていた。』
という文で始まったからだ。
だれか死んでしまったのかな……と、出だしからなんだか重苦しい感じがする。
それでも、その後始まった本編では、主人公あずみが職を失い、地元へ帰るシーンから描き出される。
なんだったんだろうな?
そう思い読み進めていくと、必ず1日の終わりのところで先ほどのような文が挿入される。
「だれか」が死んでしまったのは夢の話なのだと、そこで理解した。
けれども、なんだか違和感を感じる幼馴染・太一がどうも気になる。
やがて、その理由を知るあずみですが、その理由がさすが沖田先生、とても心温まる理由からでした。なんだか今日も感じてしまう夢ですが、そのわけがわかれば自然と涙が出てくること間違いなしです!
今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。
皆さんも是非、書店で沖田円さんの「流星の消える日まで」をお手に取り、レジへ向かってください!
ここまでお付き合いありがとうございました。